これから紹介する「サイレントヒル(2006)」はゲームを原作に製作された映画の中でもっとも恐ろしい作品の一つです。
コナミから発売された同名ホラーアドベンチャーゲーム「サイレントヒル」を元に映画独自のストーリーと世界観、比類なき表現技法を用いて見る者を荒廃的世界に誘います。灰が降り積もるサイレントヒルはその名のごとく静寂に包まれ終末観漂う荒廃した街並みは美しくさえ感じさせられます。静寂な世界はサイレンの音と共に血と錆にまみれた悍ましい空間に侵食されて行きます。暗転により奪われる視覚的心理的な視界が恐怖を増幅させます。異形の怪物(クリーチャー)にはグロテスクな描写が目立ちますが、ぜひその動きにも注目していただきたい。映画「サイレントヒル」に登場するモンスターは全て特殊メイクを施した生身の人間が演じています。デザイン・効果音、そして動き。美意識に脱帽します。
映画「サイレントヒル」はHuluで配信中
Huluは全ての動画が見放題。初めてHuluを利用する人なら、無料トライアルを利用して無料で高画質な「サイレントヒル」を視聴できます。投稿時現在のHuluでは「サイレントヒル」を配信中。配信内容が変更されていることも考えられますので、詳細は公式サイトで確認してください。
おすすめホラー映画「サイレントヒル」
主人公のローズ・ダシルヴァ(Rose Da Silva)は、娘シャロンの精神症状の治療のためにサイレントヒルを訪れる。シャロンは時折なにかにとりつかれたように「サイレントヒル…」と呻きローズを悩ませていたのだ。サイレントヒルが実在すると知ったローズは原因解明のためにその地へ向かった。しかしサイレントヒルは30年前に火災で焼き果て、人も寄り付かない廃墟と化した街になっていた。ふと気がつくとシャロンが姿を消している・・・。灰の降り続く街で恐怖がローズを襲う。
・残虐な表現は多い(苦手な方にはおすすめできない)
・映像表現に高い評価
・賛否両論(評価は分かれます)
モデルとなった街「セントラリア」
映画「サイレントヒル」のモデルになった街は、アメリカのペンシルバニア州に実在しています。1960年代まで炭坑の街として栄えていたが、1962年に発生した炭坑火災により政府から退去勧告が出され現在もゴーストタウンとなっている。
「セントラリア」北緯40度48分12秒 西経76度20分30秒。出火の原因は不明。地下火災の消火は資金的にも技術的にも困難なことから政府は消火活動を停止。50年以上経った今でも燃え続けている。気になる方は英語圏にて「centraria」を検索。