ホラー映画「スプライス（2009）」
開始１０分で術中にはまる。「スプライス（2009）」は、様々な動物と人間のDNA結合”splice”により生み出された異形の生物と神の領域に踏み込んだ２人の遺伝子研究者の末路を描いたＳＦホラー映画です。この作品は男女共に見る人間によっては強い不快感や嫌悪感を抱かされます。しかしそれこそが制作陣の仕掛けたトラップなのです。悪趣味と捉えるかハイセンスと捉えるかにより評価は変わってきます。倫理的にタブーな表現が含まれますので【R15+】少なくともファミリーで鑑賞すべき作品ではないでしょう。
「スプライス」はフランスとカナダの合作映画。主演は「戦場のピアニスト（2002）」でユダヤ人ピアニストのウワディスワフ・シュピルマンを演じたエイドリアン・ブロディ。そして「死ぬまでにした10のこと（2003）」や「ドーン・オブ・ザ・デッド（2004）」で評価の高いサラ・ポーリーが共演している。監督は「キューブ（1997）”Cube”」で有名なヴィンチェンゾ・ナタリ。製作指揮にギレルモ・デル・トロ、ジョエル・シルバーが参加している。この中でもナタリ、ギレルモ監督作品などに興味のある方にはおすすめできる映画ではあります。
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スプライスのあらすじ
製薬企業で異種間のＤＮＡ結合”splice”を研究する遺伝子科学者クライブとエルザ夫妻は、動物の結合遺伝子に人間のＤＮＡを組み込むという禁断の実験を開始してしまう。実験によって誕生した新種の生命体は驚異的な速度で成長をし始める。二人は異形の生命体にドレンという名前をつけて密かに飼育を始めるが急速に変貌するドレンの姿は二人の想像を超え手に負えない存在になる・・・。法も倫理も無視し神の領域に踏み込んだＤＮＡ研究の果てに生み出されたハイブリッド・アニマルの恐怖を描いたＳＦホラー。
【出演者】
クライヴ・ニコリ：エイドリアン・ブロディ
エルサ・カスト：サラ・ポーリー
ドレン：デルフィーヌ・シャネアック
ギャビン・ニコリ：ブランドン・マクギボン
ジョアン・ショロ：シモーナ・メカネスキュ
ウィリアム・バーロー：デヴィッド・ヒューレット
ドレン（少女期）：アビゲイル・チュ
【監督】
ヴィンチェンゾ・ナタリ
